村田製作所のスマホは高プライスラインで株価も安定

プライスラインとは設定したプライスゾーンの範囲内にある価格のことで、プライスゾーンとは取り扱う商品の価格の範囲のことを言います。例えばスマートフォンを例にしますと、村田製作所の製品はスマートフォンのプライスラインとしては最も高めのものです。このようなスマートフォンはいわゆる高速通信対応機種ですが、こういうものは現在も順調に伸びています。また、村田製作所の製品は非常に部品の数が多く、その面では有利です。よって、電子部品企業の多くが株価の面で苦労しているのに比べますと村田製作所は依然堅調です。これは今後も続くと考えられます。しかし高水準のスマートフォンは売り上げを維持してはいるもののやはりスマートフォンの市場全体としては縮小しています。販売数全体が少なくなりますと工場の稼働率が下がりますが、しかしだからといって固定費が同様に下がってくれるわけではないですのでその分は持ち出しになります。また、現在の高基準製品はいまだ売れているとしましても、今後のことを考えますとさらなるレベルの部品が待ち望まれますから、さらに研究開発にお金をかけなくてはなりません。今後はスマートフォンの世界的な売り上げ上昇が待たれるところです。また、スマートフォンへの依存が多い企業は円高も脅威となります。為替のもともとの想定レートよりも円高が進行しますとそれだけで営業利益が何百億円も減る可能性があります。そこで電子部品大手はどこもスマートフォン以外の利益確保を考えていますが、村田製作所の場合は自動車への搭載用がそれになると考えられます。村田製作所はもともと株価が高く技術力も世界的に評価されていますが、この好調を維持するには、スマートフォン市場や自動車産業の好不調や円高が影響してきますので、投資する際には並行してそれらにも注目してくことが不可欠です。